自転車を飛行機で輪行する時のノウハウ
2018年の10月から12月までの約70日間。
シカゴをスタートしてトロント、ニューヨークを経由。そしてマイアミのゴールを目指して自転車で縦断しました。
自転車とキャンプ道具などを空港までもっていって入国、帰国したのですが
自転車を飛行機で輪行するということは滅多にする人がいないらしくて
ネットを検索してもあまり参考になる記事が無くて不安が一杯のまま何とか頑張りました
その時のフローを共有出来たらと思いこの記事を書いています。
アメリカ入国時
入国の時はオーストリッチの輪行バックにキャンプ道具から自転車から何まで詰め込んで練馬区から成田空港を経由して羽田空港に運びました。
なぜ成田空港を経由したか、なぜ直接に羽田空港に向かわなかったのかはこちらの記事をお読みください。本当にアホでした……。
最寄りの駅から地下鉄に乗って東京駅についたはいいけど風邪気味の体力では
バスプールまでの5分くらいの距離を行くのも大変で、個人タクシーの運ちゃんに事情を話して運んでもらったのも今ではいい思い出です。
さあ羽田空港についてしまえばあとはカートに乗っけて自分が乗る航空会社のカウンターに手荷物として預けてしまえばいいのですが
ここで問題になってくるのが重量。
自転車+荷物を運搬しようと思うとどうしても既定の重量よりも確実に重くなります。
航空会社によっても重量の超過料金もまちまちなのでしっかり確認して現金を用意しておきましょう。カードは使えないので現金で3万円くらいあればなんとかなります。
私の場合は手荷物預けの時に重量を図ったとき、合計で33kgくらいあったので一万五千円くらい支払いました。
格安航空の場合は事前に預け荷物の大きさと重さに応じた席のパック料金があると思います。わからなかったらインフォメーションに電話をして聞くなりする。それでもわからなければ現金を手にカウンターに行けば乗れないってことはないと思います。
支払ってしまえばあとは飛行機に乗り込んでしまえばおしまいです。
預けるときの注意としては
・自転車のタイヤの空気は必ず抜いておくこと
・国際線の場合はとても厳しいのでナイフっぽいものや、細くて少しでもとがった物も手荷物に入れないようにすること
ちなみに大事な荷物を預ける場合ですが
・乗り換えが複数あるとウッカリして乗り遅れる。
・預け荷物を自分でピックアップして、再度荷物を預けてトランジットまたはトランスファーしなくてはいけない場合もある。
そのようなトラブルを避けるために私は
・格安航空会社ではなく、大きい航空会社(日本でいうANAやJAL)を利用。
・乗り換えも一回のみ。
など、条件を決めてスカイスキャナーで航空券を探しました。あとは航空会社の名前を検索かけて評価を見るのも大事だと思います。
その結果、中国版ANAとの高評価がある「海南航空」を利用して北京経由でシカゴに飛びました。
北京での乗り換えの時に自分で荷物をピックアップしなくても大丈夫だという事は羽田の海南航空カウンターで尋ねていたのですが
シカゴの空港では自分の荷物がなかなか降りてこなくてヒヤヒヤしました。
そんなこんなで無事に入国も出来て、旅に出ることができたのでした。
日本へ帰国時
帰国する時はマイアミのフォートローダーデール国際空港からユナイデットとANAの共同運航便で帰国しました。
トランスファーもジョージ・ブッシュ・インターコンチネンタル空港での一回のみ。
ここでは最初のころと違って英語で空港職員に自分で荷物をピックアップするかしないかの確認を取って、しなくて大丈夫との返答ができたので安心しました。
帰国の時も入国時に使用した輪行バックを利用できれば楽だったのですが
旅の邪魔になるのでシカゴ空港のゴミ捨て場に置いてきていました。
同じものを購入できればいいのですがそんな余裕もないので、ホームセンターで段ボールを購入して空港まで運び、自転車をバラして梱包しました。
空港でも段ボールはもらえると思います。
というか、早朝便だったら夜を空港内で明かすと思うのですが
深夜になって人気が少なくなると段ボールが一杯に詰まった大きなゴミ箱が通路に放置されてたりしたので、そこからもらっても大丈夫だったかもしれません。
でも、帰国する時になって慌てたくないのでホームセンターで6ドル支払って買ったほうがベターですね。
私の自転車は結構特殊でモンタギュー社の「パラトルーパー」という26インチのタイヤだけど折り畳み機構がフレームについているものになりますので
梱包の仕方は参考にならないかもしれないですが一応載せておきます。
私流!パラトルーパーの梱包の仕方
1.タイヤの空気を抜いて、ライトや空気入れなどを外す
2.タイヤ、サドル、リアキャリア、ハンドルを外す
(ペダルは工具がなかったので断念)
3.余ってたビニ袋を使って剥がし跡を回避しつつ、ダクトテープでハンドルをフレームに固定する
4.余ってたタイロックでチェーンとフレームを固定する
(帰国時は空港から家に送るので外してしまえれば一番いいけど工具が無かった。空港で組み立ててすぐに乗る場合はプラプラしないようにできればいいと思う)


5.なんとなくスレ傷防止でスプロケットに袋をかぶせてみる。
6.全部のパーツをうまくまとめる
7.タイヤの空気を抜いたかもう一回確認する。
8.ブランケットを巻き付けてラップとテープで固定する。
9.段ボールに梱包する
10.インド人の空港職員に片言の英語で無理やり預かってもらう。
段ボールが小さくてあまりにも隙間だらけだったので、外側のラップは空港職員が巻いてくれたんだと思う。
ちなみに、帰国の便では何故か超過料金を取られなかったです。
英語が拙い外国人だったからなのか、航空券に含まれていたのか、よくわからない。
帰国したときにはやっぱりボロボロになっていて、本当に大事にするならお金使って国際郵便で送ったほうがいいのかもしれません。めっちゃ高いけど。
↑傷がついてしまったフレーム
↑曲がったブレーキディスク。
↑スプロケットの裏についてるプラスチックのやつ(名前忘れた)が破損して固定されなくなった
フレームの傷に関しては名誉の傷だと思って今のところ放置してますが
ブレーキディスクに関しては手で無理やりひん曲げて直しました。
↑チェーンが当たるフレーム部に新しいビニテをまいた写真。(本体逆さまになってます)
ひとまず走れるようになったので、オルトリーブのパニアバッグも直したら国内をまた走りたいなと思っています。
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まとめ
出国時の反省点として
オーストリッチの高い輪行バックを使い捨ててしまったのはさすがにもったいなかったのでアマゾンでも段ボールの安い箱が買えるから利用したらよかった
サイクル輪行箱 ロード・クロス・オフロード自転車梱包用ダンボールキット
さらに、5000円以内で集荷に来てもらって空港まで運んでくれて受け取りカウンターで受け取れるサービスもあったりするので、そういうのを調べて利用するべきだった。
自転車など大きな荷物を空港まで一番安く送る方法 - 旅男ライフ
海外でも国内でも「段ボールに収まっていれば運搬してもらえる」ということは分かった
ノウハウ以外の旅の中で起こった出来事などはこちらで更新しているのでぜひ読んでください