骨の髄まで慯い

音楽馬鹿の節約生活

zippoを失くしたから煙草をやめた

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数年吸い続けてきたタバコを辞めた。

 

普段からあまり吸わなかったので特に苦しくもない禁煙生活を送っている。

煙草を嗜むというほうが私の喫煙生活には相応しく、悪く言えばただのカッコつけだったのだ。

 

吸うときは限られていて、

仕事の休憩時間、プロットがひと段落したとき、食事の後、などの様々な喫煙シーンが在るが、私の場合は当てはまらない。

そもそも大事な仕事道具であるパソコンの前で吸うと寿命が縮む。
休憩時間があるなら煙ではなく仮眠をとった方が効率的である。
食事の後はお茶と相場が決まっている。

では、どういう場面で私は喫煙をするのかというと、
音を浴びに夜遊びするとき。
箱のドリンク代というのは高いので金がなくて酒が買えずにいると手持無沙汰になってしまい、どうにも心が痒くなる。知人に誘われて行った大して楽しくもない愛想笑いをしているだけのパーティーなら尚更だ。

もう一つは、飲みの席。
席を共にした人物が吸っていると何となく自分も欲求にかられて手が煙草の箱に伸びていた。ちなみに席を共にした人が一人も吸わない場合は私も吸わなくても平気だった。

こういう事なので、健康診断などで「喫煙しますか」の欄の後の「一日にどのくらいですか?」という項目にはとても困るのだ。月にひと箱だから31を20本で割ると……ということになる。

逆にタバコを吸ってる方がアホラシイとも薄々感じていたりした。

しかしながら、数年間は辞めずにいて律儀に給料日の翌日にはタバコ屋に行ってシガリロを買ったり、めんどくさければコンビニでゴールデンバットを買っていたのだ。

 

そうだ、この際だから私が煙草を吸い始めたキッカケでも書いて供養しよう。

あれはまだ若い頃(今でも若いつもりだ)、なんとなく煙草というものはどういう味なのか気になった。

かつての悪いグループのクラスメイトは中学生のくせに粋がってトイレでタムロして煙草をぷかぷかさせては先生方や親に迷惑をかけていたり、私の家族も喫煙者であった。
やはり、あのニオイというものは吸わない人にとっては嫌悪感を抱くもので、子供のころからそれを体験してきた私にとってはタバコは悪いものだという教育が自動的にされていた。

では、それがどうやって上書きされたのだろうか。
過去を遡ると、メタルギアというゲームや、当時熱中していた戦争映画だったり、いろいろと影響を受けたモノの心当たりはあるのだがZIPPOという存在が大きかったのだと思う。

ZIPPOを知らない人のために説明すると、zippo社が製造する金属製オイルライターだ。

実際に使ってたmy zippo

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当時の私はどうしても真鍮製のzippoがほしかった。その購入と使用理由の為に煙草を吸い始めたのだろう。

それで、ドンキに行ってzippoを買い、次に2chで「一番コスパがいいタバコは何?」って質問したら「GB(ゴールデンバット。両切りで当時は200円)」とレスが返ってきたので近所のコンビニに行って心臓バクバク、震える声で店員に言って買ってきた。

タールが重たいから肺に入れる吸い方はしないほうがいいとナンカのサイトで書いていたのでゴールデンバットを蒸かして吸ったが、別に美味しいとも不味いとも思わなかった。しかしながら、なんだか大人になったような味が口の中に残っていて、それに満足感を得ていたのはよく覚えている。

 

そういう思い出のあるzippoゴールデンバットなのだが、

ゴールデンバット増税増税を重ねて260円になった時に3級品にそこまで金を出すなら440円でそこそこうまいシガリロを買ったほうがいいと考えてコルトという銘柄に鞍替えして暫く吸っていたが、今年の夏にフジロックへ行った際にzippoを失くしてしまい、そのまま禁煙してみたら煙を摂取する気が起きなくなったのだった。

 

正直、今でもふと渋谷駅の喫煙所の脇を通った時、薄く鼻に入ってきた煙草の残り香を嗅ぐと、落ち着くような、懐かしいような感じがして、ぼんやりとした口調でタバコスイタイナーと呟く。

それでも、どこにでもあるコンビニに寄って500円程度の小さな箱とライターを買おうとしないのは、私にとってタバコとzippoというセットの一つのモノであり、それが揃うことによってカッコイイジブンが演出されていうような、そんな陶酔感を吸い込んでいたのだと思う。

もちろんドンキホーテや通販で3000円程度だせば新しいzippoは買えるのだが、それをしないのはカッコつける必要がなくなった。正確にはカッコつける事が面倒くさくなったからなのだと自己分析してみるのだった。